相談から入稿までの道のり

今回は、実際に印刷加工の相談や見積もり、入稿までのお話です。
限られた時間や予算の中で、あなただけのボードゲームを今後も作り続けていくためにも、是非ご一読くださいませ。

まずは相談してみましょう

〜作りたいものを伝えよう〜

街で見かける全ての印刷物がヒントになります。
ボードゲームの印刷だからと言って、ボードゲームだけが参考資料になるわけではありません。
街頭ポスターやお菓子やハンバーガーの箱、ショッパーなどなど、素敵な印刷加工や素材のアイデアは街中に溢れています。

「こんな感じで作りたい!」ということを伝えるには、参考品の写真、手描き図面やモックの写真など、メールの文章やフォームへの書き込み以外にも方法があります。
(各部の寸法をお忘れなく~!!)

特に箱を作りたい場合は、希望寸法以外に「中に何をどれだけ入れたいか」ということもお知らせいただけると後々スムーズに進むと思います。

無理に専門用語を使う必要はありません。
分からないことはお問い合わせください。

また会社さんによって得手不得手はあります。

見積もりを取ってもらいましょう

〜見積もり依頼はスマートに〜

見積書は一つ一つのオーダーメイド設計書とも言えます。
作り方が決まって、初めて金額の計算が出来るのです。

ボードゲームは様々な加工の組み合わせで出来上がるものなので、色々な加工屋さんの金額を計算して組み込まれております。
またほとんどの印刷加工会社は分業制ということもあるため、お返事までには少々お時間がかかります。


〜見積もり時のお願い〜
また”見積もりは時間のかかる作業”です。
再見積もりを依頼すれば、その分また印刷所さんとその先の加工やさんは時間を費やしているということになります。
発注予定の無い先にまで再見積もりを出す、細かく変更しては見積もりを何度も依頼する、また何段階もの数量に渡っての見積もりを出す、といったことはなるべくお控えいただき、ある程度ターゲットを絞って、お見積もりをご依頼いただけるとありがたいです。


見積もり=設計書としましたが、設計書の内容、特に製法や設計のアイデア・設計図をそのまま他社に持っていくことは、法には触れませんが大変失礼な行為です。
これは金額の比較という意味ではなく、相談した印刷所さんの製法や設計アイデアをそのまま他社へ持ち込んで見積もり依頼をするという行為であることをご確認ください。
持ち込んでご相談される先の他社さんの製造方法にはそぐわない可能性もあり、おススメいたしません。

また、あなただけのために作られた見積書(設計図)が残念ながら不採用となってしまった場合は、言いづらいかもしれませんが、メールにて一言お断りを入れていただけますと大変助かります。

さあ、入稿ですよ!

〜時間はできるだけ余裕を〜

ボードゲームの製造期間(=完全データ入稿から、印刷加工し、発送されるまで)は基本約1~2か月を見ておきましょう。

※繁忙期の納品予定や各社の製造方法、発注したものの加工内容、進め方にによって異なるので確認が必要です。
海外への発注の場合は運送にかかる時間や入管の時間も視野に入れなくてはならないかと思います。

欲しい時期に完成品を入荷するためには「いつまでに必要か」を最初に伝える必要があります。
(無理なお願いをする時以外も!)

具体的には日付、出展予定イベント等を記入し、なるべく早く欲しいのか、いつまでなら大丈夫なのか、といったご希望も書き添えると良いでしょう。

〜入稿前チェックを入念に(特に繁忙期)〜

沢山のデータが一度にやってくる中でも、印刷出来ない問題をデータ上に見つけた場合メールでご連絡し、修正いただいたものを送り返していただく。
これだけで少なくとも2~3日のタイムロスとなり得ます。
一日も早く完成品が欲しい!宣伝したい!丁合いする時間が足りない!という時期とも重なります。
上記のスケジュール設定と入稿前のデータチェックは入念にされることをおススメいたします。

〜入稿後の変更は一番危険〜

入稿後の変更は大変危険です。
特に繁忙期は、製造現場とデータのやり取り、いくつものメールやデータの連絡、現場への仕様書確認で社内は熾烈な状況となります。
この段階で「間違えていたのでこのデータに切り替えてください。あ、やっぱりこっちのデータで。」「加工をこれでお願いしてたけど、出来たら変えてもらいたい。」というお知らせは、大変危険な状況を招く可能性が高くなります。
お応えできる範囲で対応して参りたい気持ちはありますが、入稿前のデータチェック、最終依頼内容チェックがミスを減らし、急な変更に対応しきれずに起きるトラブルを減らしてくれるものと考えております。

〜奥が深いデータ作成〜

理想的なイラスト、均整の取れたレイアウトだけが、ボードゲーム製作のために必要でしょうか?
これらは印刷向けのデータとしての完成とは少し違います。
見た感じの完成形とは別に、製造する中で必要となってくる余裕を持たせたり、データ上で仕込んでおく仕掛けだったり(リッチブラック等)というものがいくつも存在します。
その仕掛けを知っておくだけで、印刷加工した時の仕上がりが全く変わってしまうのです。

※使われる加工内容や印刷方法等、入稿先やアプリケーションによって違いますので、ここでは具体的なご紹介を避けます。
あとは様々な印刷会社さんがご紹介されているデータの作り方や注意点、印刷の発色について、必要なアプリケーションに沿って検索していただくと無数に出て参りますので、是非お調べください。
弊社のようにイラストレータデータでの入稿であれば、塗り足しとか、色の設定とか、特殊効果とか、文字のアウトライン化とか、画像リンクとか、そういう話を複数の印刷会社さんのサイトでご覧いただくと良いと思います!

現場から補足でーす!

その1 〜百聞は一見にしかず〜

百聞は一見に如かずという言葉がありますが、印刷加工の現場をご覧になったことがある方は少ないのではないでしょうか。
一般的に印刷会社の「秘密保持」の観点からも、なかなか全てをご覧いただいたり写真に撮っていただいたりできないなどハードルがございます。
そして、工場見学をしなくても、完全データをお送りいただき、メールや電話等の打合せのみでもボードゲームは完成いたします。
しかし、弊社の工場見学にいらして製造の現場をご覧になった方々は「こんな風に作っているとは思わなかった。」「製造の際に現場で気を付けていることや起こりうるズレ等を想像して”印刷データを作る際の注意事項”が存在するのだと理解できた。」という一定の理解をいただけることがとても多いです。

その2 〜紙は自然素材〜

特に紙の加工は、紙が繊維の塊であることから、伸びたり、インキを吸ったり、曲がったりします。
加工の工程が多いボードゲーム製造では、用紙を断裁するところからスタートし印刷して、いくつものマシンを通して加工が進めば進むほど、元の形状を保ちにくくなるのです。
自然素材である紙相手の加工では思わぬことも度々起きます。
都度、現場スタッフによる調整や職人技で乗り越えていきます。
残念ながらそれらを超越した事象のときは弊社では作り直しもしております。

印刷加工時のトラブルが軽減し、共に良いボードゲームを作って行くためにも、多くのコミュニケーションと、少しでも余裕を持った時間設定(なかなか難しいですけど・笑)データを作成していただけると美しい仕上がりにもつながると考えております☆

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